健康な髪は1日に0.3~0.4mmずつ伸び、50~100本ほど抜けます。
生活習慣や遺伝などで個人差はありますが、30~35歳をピークにヘアサイクルと呼ばれる髪の成長周期が乱れ、髪の老化が始まります。
この頃から髪に色々な変化が現れてきます。
毛髪の80%を占めるたんぱく質には、たんぱく質同士を結び付けるSS結合という結合部分があります。
年齢を重ねるにつれて毛髪内部にSS結合の少ないところが部分的に現れます。
SS結合が少なくなった部分はパーマ・カラーによってダメージを受けやすくなります。
たんぱく質が不均一に流失した部分はへこみ、いびつに変形してしまいます。
このように変形してしまった髪をエイジング毛と言います。
《エイジング毛の悩みと原因》
▪️白髪
30代後半になると、「白髪」の悩みが1位になり、40代以上では断然トップになります。
《ストレスや加齢など》
▪️髪の太さ
キューティクルが薄くなり髪が細くなってハリ・コシが低下することにより、
根元が立ち上がりにくく、「髪がぺちゃんとなる」「分け目が目立つ」といった悩みにつながります。
《毛根に栄養や酸素を運ぶ機能が徐々に衰えてくるため、毛根でつくられる毛髪が細くなり、その結果としてハリ・コシが弱まる》
▪️毛髪の本数
50代になると、「白髪」に次いで「抜け毛」が上位になり、「量が少ない」などボリュームが出ない悩みが上位になります。
《抜け毛の原因は男性ホルモン(テストステロン)が作り出すジヒドロテストステロンが毛根を萎縮させてしまう事》
▪️うねり毛
髪の流れがそろいにくくなり、「うねるくせ」「ツヤがない」という悩みにつながっています。
《たんぱく質の流出により毛髪内部が空洞化によって、不規則にうねった毛髪の割合が増加する。このうねり毛の内部では、性質の異なる2種類のコルテックス細胞が偏って存在しています。うねり毛の増加は、ツヤや手触りが低下する原因のひとつ》
▪️傷みやすくなり、手触り・ツヤが低下
髪が細くなり、髪が傷みやすくなるうえに、ヘアカラーの頻度も増し、ダメージを受ける機会が増加します。
さらにうねった毛の割合が増え、手触り感や、ツヤ感の低下が徐々に実感されるようになってきます。
《生えてくる髪のコルテックス部分に含まれる脂質が減少する》